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「CARBON ─ 炭素をめぐる生命と循環の物語」発売のお知らせ

一般社団法人ワンジェネレーションが長年の探究を続けているポール・ホーケン氏の新著
 「CARBON ─ 炭素をめぐる生命と循環の物語(山と溪谷社)
 が、2025年12月17日に発売となります。
本書は、炭素という元素を単なる“原子”でも“温室効果ガス”でもなく、生命と生命の間をめぐり続けるいのちの循環そのものとして描き直しています。

生命と地球をつなぐ「炭素」という存在

ポール・ホーケン氏は、本書の中で炭素をこのように語ります。

“It is the narrator of lives born and lost, futures feared and imagined.”
 「炭素は、生まれ失われた命、恐れられ想像された未来を語る“語り手”である。」

“Carbon is a window into the entirety of life, with all its beauty, secrets, and complexity.”
 「炭素は、生命のあらゆる美しさ、秘密、複雑さへと開かれた“窓”である。」

炭素は、森、海、菌類、微生物、植物、そして私たち自身の身体まで、すべての生命のあいだを流れ続けながら、地球の歴史そのものを刻み続けてきました。
「CARBON」は、この“生命の網の目”を科学・詩・歴史・自然の洞察を通して立体的に描き出す本です。

気候危機を“関係性”から理解するということ

ポールは炭素の物語を通して、現在の気候変動を単なる「技術」や「政策」の問題としてではなく、生命へのまなざし・世界観・関係性の問題として問い直します。
“In environments with scarcity and change, cooperation is more effective than competition.”
「資源が乏しく環境が変化するとき、競争よりも協力のほうがはるかに効果的である。」
自然界の協働・多様性・循環の仕組みは、私たちが働く組織や社会の在り方にも深い示唆を与えてくれます。

ワンジェネレーションの探究とのつながり

ワンジェネレーションではこれまで、「DRAWDOWN」「REGENERATION」の翻訳・普及を通じて「いのちを真ん中に置く社会づくり」をテーマに講座・研修・コンサルティングを行ってきました。
「CARBON」についても、有志による英文読書会を実施し、炭素を軸にした“生命の全体性”や“協働の原理”を深く探究してきました。
今回の出版を機に、その学びの一部をnoteの記事でも紹介しています。
👉 note記事はこちら

「CARBON」の視座は、これからの組織や社会にどのように役立つのか

本書が伝えるのは、自然界の循環や協働の仕組みが、私たちの組織・地域・社会の未来にも応用できるということです。

  • 他者との協働が生まれる構造づくり
  • 多様性が力になる組織文化
  • 未来世代へ配慮した意思決定
  • 自然の仕組みから学ぶリーダーシップ

    生命の循環を見つめ直すことは、私たちが今直面する複雑な課題に対し、新しい発想や可能性をひらく鍵にもなります。

最後に

「CARBON」は、私たちの生きる世界を “関係性の網の目” として捉え直すための力強い本です。
ぜひ本書を手に取り、生命のつながりと地球の深い物語に触れてみてください。
そして、もしこの視点を組織やコミュニティの未来づくりに活かしたいと感じたら、ワンジェネレーションの活動にも気軽に触れていただければ嬉しく思います。

書籍・関連リンク

書籍情報

  • 書名: CARBON ─ 炭素をめぐる生命と循環の物語
  • 著者: ポール・ホーケン
  • 出版社: 山と溪谷社
  • 発売日: 2024年12月17日
  • 価格: 2,200円(税込)

関連リンク(書籍の詳細・予約はこちら)
山と溪谷社 書籍ページ
note記事

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