「大丸有から始めるリジェネレーション研究会」が発足しました
キックオフ連続講座(全3回)を5月より開催

エコッツェリア協会「大丸有ゼロカーボンスクール」の枠組みの中で、「大丸有から始めるリジェネレーション研究会」を発足いたしました。大手町・丸の内・有楽町エリアの企業を対象に、リジェネレーションの考え方を企業経営の現場に届けていく取り組みです。
そのキックオフとして、全3回の連続講座を2026年5月より開催します。
本研究会は、ポール・ホーケン氏の「ドローダウン」「リジェネレーション」の日本語版出版プロジェクトを立ち上げ、リジェネレーションの考え方を日本に伝えてきた一般社団法人ワンジェネレーション(代表理事:鮎川 詢裕子)と、エコッツェリア協会、そして志を同じくする運営メンバーとの連携により実現しました。
研究会発足の背景
大手町・丸の内・有楽町(大丸有)エリアには約5,000社が拠点を構え、約35万人が日々働いています。気候変動をはじめとする地球規模の課題が深刻化するなか、企業の存続基盤である自然資本・人的資本・社会関係資本は急速に損なわれつつあります本研究会は、環境・社会への取り組みを「コスト」ではなく「独自の優位性」へと転換する道筋を、この大丸有から描いてまいります。
「リジェネレーション」とは
「リジェネレーション」とは、単なる環境配慮やCO2の削減にとどまらず、あらゆる意思決定の中心に「生命」を据え、損なわれた自然と社会のつながりを取り戻し、育み直すことを意味します。ポール・ホーケン氏(Project Drawdown・Project Regeneration 創設者)の思想を基盤としながら、日本の企業が自然と社会の生命力を高めるビジネスへと転換する道筋を、多様なステークホルダーとともに探求してまいります。
なぜ「エンゲージメント」がテーマなのか
本講座は、リジェネレーションを企業活動に浸透させていく全体構想の「最初の一歩」として、いま多くの組織が直面する「エンゲージメント」をテーマに設定しました。効率や成果の追求のなかで希薄化した「働くことの根源的な意味」や「自然・社会とのつながり」を、リジェネレーションという新しいレンズで捉え直し、一人ひとりの独自性(持ち味)を解放し、組織の存在意義と社会のニーズを響き合わせる。組織という生態系全体の生命力を回復させるところから、変革を始めます。
講座がめざす3つの確信
全3回を通じて、受講者が以下の3つの確信を深めていくことを目指します。
「変わらなければならない」── 科学的必然性
「こうすれば変えられる」── 構造的実現性
「変えることこそが価値創造である」── 経済的合理性
キックオフ連続講座
「エンゲージメントを高めるリジェネレーション講座」概要
各回 18:30〜20:30
講義(50〜60分)+ 対話・ワーク + ネットワーキングタイム
第1回:2026年5月19日(火)
「地球温暖化とわたしたちの未来」
江守 正多 氏
東京大学 未来ビジョン研究センター 教授/IPCC第5次・第6次評価報告書の主執筆者
「気候変動のいま」を、IPCC第5次および第6次評価報告書の主執筆者を務められた江守正多氏からお聞きします。人間の活動による地球温暖化は、異常気象や海面上昇など深刻な影響をもたらしています。パリ協定が掲げる1.5℃目標の達成には、社会の仕組みや常識を変える「大転換」が必要です。科学的事実を正面から受け止めた先に、第2回・第3回の講座へとつながる変革の出発点となります。
第2回:2026年6月2日(火)
「構造と意志:システム思考とバックキャストによる変容への道筋」
小田 理一郎 氏
有限会社チェンジ・エージェント 代表取締役/大学院大学至善館MBAプログラム特任教授
気候変動や資源問題、そして組織のエンゲージメント低下。これらの課題は個別の問題のように見えますが、実際には相互につながる「構造」の中で生まれています。本講演ではシステム思考を手がかりに、問題の背後にある関係性やフィードバックの構造を可視化し、組織や社会が変化を生み出すレバレッジポイントを探ります。あわせて、自然資本・人的資本・社会関係資本を回復し育む「リジェネレーション」の視点から、企業活動の新たな可能性を考察します。
第3回:2026年6月17日(水)
「本物のエコビジネスがイノベーションを起こす」
小林 光 氏
東京大学先端科学技術研究センター 研究顧問/教養学部 客員教授/元環境事務次官
「なんちゃってのエコビジネスは生き残らない」──環境事務次官を歴任し、京都議定書交渉にも携わった小林光氏が、脱炭素を経営戦略の視点から読み解きます。環境対策はコストではなく、正しく設計すれば確実なビジネスになる。初期投資の壁の崩し方から、複数の価値を掛け合わせたマネタイズ手法、長期契約によるキャッシュフローの安定化まで、実際の企業事例を交えて具体的に解説します。
ポール・ホーケン氏からのメッセージ
本研究会の発足にあたり、リジェネレーションの提唱者であるポール・ホーケン氏より、支持のメッセージをいただきました。
「ビジネスコミュニティでの取り組みについて、素晴らしいニュースです。江守教授、小田理一郎さんを講師に迎えられることを、とても心強く、そして嬉しく思います。」
“And this is fantastic news about the business community. I am very supportive and pleased with Professor Emori and Richiro Oda.”
― Paul Hawken
ポール・ホーケン氏は、一般社団法人ワンジェネレーションのアドバイザーを務めています。
開催概要
会 場:3×3 Lab Future(東京都千代田区大手町1-1-2 大手門タワー・ENEOSビル1階)
参加費:全3回通し 3,000円(税込・お茶代として)
定 員:50名
対 象:企業の経営層・幹部の方、および経営企画・人事・サステナビリティ等の部門で推進に関わる方
※本講座は全3回を通した連続プログラムです。可能な限り全3回を通してご参加いただけますと、学びの効果が最大化されます。
※参加者向けアーカイブ動画の配信を予定しています。
主催・運営
主 催:一般社団法人 大丸有環境共生型まちづくり推進協会(エコッツェリア協会)
企画・運営:大丸有ゼロカーボンスクール 大丸有から始めるリジェネレーション研究会
運営メンバー:
鮎川 詢裕子(一般社団法人ワンジェネレーション 代表理事)
瀧口 直人(株式会社GBPラボラトリーズ 代表取締役)
土田 春香(Wellry, Inc. 代表取締役)
三上 巳紀(一般社団法人 大丸有環境共生型まちづくり推進協会〔エコッツェリア協会〕)
■ お問い合わせ
一般社団法人ワンジェネレーション 事務局
メール:info@onegeneration.jp












